昭和50年代は国民の快適な生活のために下水道の整備が急務とされ、下水道事業費のうちでも管渠建設費に重点をおき下水道普及率の向上が図られました。地下に埋設された管渠の分岐部などに設置され、管渠の維持管理に使用されるマンホールは、狭小で地中の深い場所に建設されることが多く、高品質で低コストの材料と工事の安全性・迅速性が要求されます。鉄筋コンクリート製の下水道用マンホールは長くJIS製品が使用されていましたが、上下の接合面がフラットで横ずれが生じる、上下の連結部の鍔(つば)が張り出しているため埋め戻し土が十分に充填されず不同沈下が発生するなどの構造上、施工上の問題がありました。
これらの問題点を解決でき、時代の要請に応える製品として、昭和57年に底版から蓋までを一体化できる下水道用組立式マンホール「コネクトホール」を開発しました。
昭和59年には全国のコンクリート製品メーカー17社により全国コネクトホール工業会を設立し高強度コンクリートの使用によって、軽量で優れた水密性、耐久性さらに耐震性を有する円形コネクトホールのほか、角形コネクトホールや、地震時の地盤の液状化による浮き上がりを抑制する浮上抑制型コネクトホール、災害時の住民の日常生活をサポートする災害トイレ用コネクトホールなど、様々な商品を開発し全国に供給しています。
協会名 | 全国コネクトホール工業会 |
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所在地 | 東京都中央区築地1丁目8番2号 |
TEL | 03-3542-1201 |
FAX | 03-3545-1207 |